「蘇利古(そりこ)」

蘇利古
 舞楽は、色々な面や道具を使います。その中でも一風変わった舞が蘇利古です。  面は雑面(ぞうめん)という紙の面を使います。人面を象って紙に目・鼻・口・眉毛・頬まで墨で書かれてあります。目には、切り込みが入れてあり、そこから見ることが出来るように工夫してあります。

【曲の由来】

 はっきり言って分かりません。不明です。多分、「進蘇利古」(しんそりこ)と言う舞がありますから、同じ系列のものと考えられます。

【蘇利古の意味】

 蘇利古とは、舞人が持っている桴の名称であるとも言われています。また、「曽利古」とも書き、舞人が持つものが曽利古というので、その曲名になったという説もあります。
 曽利古とは、白木の棒のようなものであったとも言われています。それを白楚(ずばい)と言います。別名を「竈祭舞」(かまどまつりまい)ともいわれます。

【舞振りについて】

 舞振り自体は、四人の平舞ですから、激しい舞ではありませんが、雑面は見にくいので、四人が舞を合わせる事が難しいです。印象的なのは、白楚を持って舞うことと雑面とのアンバランスが面白みを見せてくれます。
 装束は、右方襲装束で諸肩ぬぎです。頭には、冠をかぶり、雑面を付け、右手に白楚を持ちます。

【舞の曲】

 普通、舞楽にはそれ専用に曲がありますが、これには伝来していません。というか、無いのです。そこで、狛鉾(こまぼこ)という曲の一部を使います。返付(かえしつけ)という所から、何度も繰り返し演奏します。また、舞台上で止め手になり、舞台から帰る時は、楽無しの無音で帰ります。不思議な舞です。
 なかなか、見る機会が無い舞ですが、今回、天理教校親里高校がこの演奏に取り組んでおり、10月の定期演奏会で披露してくれます。一度御覧になってはどうでしょうか?
(by きっさん)
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