★第2回 雅楽指導者育成講習会
 天理教音楽研究会雅楽部(2002.8.26〜27)


 8月26、27の両日、「第2回 雅楽指導者育成講習会」(天理教音楽研究会雅楽部主催)が、奈良県天理市内の天理教施設「第二母屋」を会場に行われました。
 この講習会は、天理教の各大教会雅楽部の中心となる人材の技術向上を目的としたもの。昨年11月に第1回講習会を開催したところ、好評を博しました。
 今回も上明彦、豊英秋、大窪永夫の宮内庁楽師3氏を講師に招き、盤渉調の曲を2日間にわたって熱心に練習しました。
 39人の受講者は、宮内庁楽師の本物の音に触れ、いきいきと練習に励んでいました。

 ★天理雅楽各地の動き
 『天理時報』8月25日号から

▼雅楽を学ぶ夏休み 少年会員雅楽勉強会

 第30回「少年会員雅楽勉強会」(音楽研究会雅楽部、少年会本部共催)が16日から3日間、第12母屋で開かれ、小学4年生から中学生までの195人が受講した。  この勉強会は、日本の伝統音楽でもある雅楽を次代に伝え、祭典奉仕のできるようぼくの育成を目指し、毎年夏休み中に実施されているもの。初めて楽器を手にする初心者から、合奏中心のレッスンを受ける上級者までの4つのコースに分かれており、受講者は自分のレベルに合ったコースを選択する。講師を務める29人音楽研究会雅楽部員が、笙、篳篥、龍笛の楽器別 に指導を行った。  また期間中には、講師による模範演奏や「お楽しみプログラム」も催された。  最終日の総合発表では、『越殿楽』『五常楽急など、各コースで学んだ曲を披露。残暑の中、雅楽の音色が涼しげに響き渡った。

 ★天理雅楽各地の動き
 『天理時報』7月21日号から

▼大阪楽所が第20回演奏会
 教友らが中心となって結成、運営している大阪楽所(楽長=中川英夫・澱北分教会長)は6月29日、国立文楽劇場で第20回雅楽演奏会を開催。講師を含む54人(うち教友21人)が出演した。
 同楽所は昭和58年、雅楽の伝承・習得と公開演奏を目的に発足したもの。宮内庁楽部より講師を招いて、毎年演奏会を行っている。
 今回は特に、20回という記念の演奏会ということから、東儀兼彦・宮内庁楽部首席楽長をはじめ、安倍季昌・同楽長補佐、安斉省吾・同楽長補佐、多忠輝・同楽師らがレベルの高い演奏を披露。昼夜の公演とも、満席の聴衆に深い感銘を与えた。

 ★天理大雅楽部が法隆寺音舞台に賛助出演
 現役・OBら笙吹き20人(2002.7.14)

 天理大学雅楽部は7月14日(日曜日)、法隆寺で行われた「法隆寺音舞台」(京都仏教会、法隆寺、毎日放送主催)に賛助出演した。
 このステージは、日本を代表する寺院に舞台を設け、『東洋と西洋の出会い』をテーマに、世界中で親しまれる音楽や新しいパフォーマンスを披露し、“奉納”するというもの。これまでにも京都を中心とする寺院で行われており、今回で15回目。
 当日は午後6時からと8時半からの2回公演で、斑鳩の夜空にライトアップされたの五重塔と金堂をバックに“音舞台”が繰り広げられた。
 出演者は、世界三大テノールの一人として名高い、ホセ・カレーラス、東儀秀樹、中国の伝統舞踊をもとに創案した新しい感覚の舞踊を演じる「鳳仙功舞踊団」、モンゴル音楽の演奏集団「アジナイホール」。
 雅楽部員らは、東儀氏の演奏に賛助出演する形で冒頭に登場。暗闇の舞台にスポットが当たると海松装束に身を包みたたずむ20人の笙吹きが笙を奏ではじめ、天に向かって湧き上がる合竹の音色で舞台は幕を開けた。
 ステージはその後4部構成で展開、東儀秀樹、アジナイホール、鳳仙功舞踊団、ホセ・カレーラスの順にそれぞれのパフォーマンスを披露し、観客を魅了した。

 ★天理雅楽各地の動き
 『天理時報』6月23、30日号から

▼愛媛・雅友会 【商店街と中学校で演奏】
 愛媛教区宇和島支部(濱本清三郎部長)は6月4日、八幡浜市新町商店街にあるイベント広場「新町ドーム」で雅楽演奏と合わせて陽気ぐらし講座の講演、歌謡ショーを行い、地元の人々や買い物客らが興味深く聞き入った。
 当日午後2時から、雅友会(代表=出水善紀・支部青年会委員長)が管絃「越殿楽」と舞楽「蘭陵王」を披露。(中略)
 なお、雅友会はこの日午前中、八幡浜市立双岩中学校を訪ね、「越殿楽」と「ふるさと」、さらに舞楽「蘭陵王」を披露し、職員・生徒たちにたいへん喜ばれた。

▼愛知教区 【雅楽一手一つ開催】
 愛知教区は6月9日、教務支庁で「愛知教区雅楽一手一つ」を開催、72人が参加した。
 清水明典・教区雅楽部長が「雅楽活動は、それぞれの教会で奏楽させていただけるよう、楽人を育てさせていただくこと」とあいさつ。続いて、教区雅楽部、若竹雅楽愛好会、春日井支部、東知多支部、愛橋町布教所の5団体が演奏。日ごろの成果 を披露し、交流を深めた。

 ★音楽研究会雅楽部が「雅楽講習会」を開催
 初級・中級者対象に(2002.6.29、30)

 6月29、30日の両日、天理教音楽研究会雅楽部主催「雅楽講習会」(天理教青年会本部後援)が第二母屋を会場に開かれました。この講習会は、初級者・中級者を対象に毎年この時期に行われるもので、今年は笙、篳篥、龍笛の3管合わせて75人が受講しました。
 受講者たちは各管5クラスに分かれ、それぞれの課題曲を熱心に練習。講習会の最後には、2日間の練習の成果 を合奏で披露しました。
 なお、おやさと雅楽会員が多数、講師を務めました。

 ★第19回 管内高校雅楽合同演奏会
 高校生たちの手作り演奏会(2002.6.9)

  初夏の日差しの6月9日(日)、天理教教会本部施設・第二食堂にて、天理高校一部・同校ニ部・天理教校附属・親里高校の四校の「第19回 管内高等学校 雅楽合同演奏会」が開催されました。
  例年は、各校管絃一曲・舞楽一曲ずつの発表でしたが、今回は「4校で一つの演奏会を創り上げよう!」との想いから、管絃・謡物・舞楽と担当曲を分担をしての発表となりました。
  まず、天理高校U部による管絃「太食調:合歡塩」から始まり、同校T部の「盤渉調:青海波」、附属高校の「催馬楽:更衣」の第一部。第二部は舞楽で、U部の「落蹲」、親里高校の「太平楽」と続きました。
  客席からは一部ではシットリとした管絃の旋律に落ちついた拍手が、舞楽ではその迫力ある演奏と舞振りから力強い拍手が惜しみなく贈られました。特に「太平楽」は装束が高校生の手作りとあって、耳だけでなく目でも客席を引き付けました。
  そして最後は各校の最上級生の合同によって「長慶子:三度拍子」が披露され、「雅楽を通 しての心のまとまり」に会場は万雷の拍手に包まれました。
  また、この演奏会は会場舞台設営から総て高校生自身による手作りのもので、演奏会終了後も、全員の手で撤収・清掃と手際よく行われ、それぞれの表情は四校が一つになれた満足感と、やり遂げた充実感とにあふれていました。(by minoru)

 ★第4回 篳篥リード作製講習会
 天理教音楽研究会雅楽部(2002.6.1〜2)

 天理教音楽研究会雅楽部による「第4回 篳篥リード作製講習会」が6月1、2の両日、天理市三島町の同部部室で行われました。講師に吉本喜作部員、講師補佐に泉裕一、須田実の両部員が当たりました。受講者は7人。前回(12月)に続けて受講された方もおられました。
 講習の内容は、材料の取り方から、下準備、ひしぎ、責め作り、リードの調節まで、リード作りに必要な全工程。両日とも晴天に恵まれ、汗ばむ陽気の中、参加者はリード作りに励んでいました。
※リード作りについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。第3回講習会の時の吉本講師のレポがあります。
※次回のリード講習会は12月初旬の予定です。

 ★天理雅楽各地の動き
 『天理時報』6月2日号から

▼音楽研究会雅楽部 【第24回定期演奏会】

 音楽研究会雅楽部の第24回定期演奏会が5月25日、天理市民会館で開催され、教内外の雅楽ファンが詰め掛けた。
 この演奏会は、同部の設立目的でもある「お道の雅楽の広まりと深まり」を目指して毎年、開いているもの。同部主催の週例勉強会の会員と、各地で活躍しながら月1回、親里で練習する月例会員らが出演した。
 ステージは、管絃太食調『庶人三臺』で幕開け。続いて、『輪鼓褌脱』、管と絃を伴奏に歌い上げる謡物の催馬楽『席田』を会場いっぱいに響かせた。
 休憩を挟んで、舞楽。高麗双調『登殿楽』を披露して、最後は太食調『大平楽』一具。道行「朝小子」から、破の「武昌楽」、急の「合歡塩」と3楽章で構成される。この演目では、金色に輝く鎧兜の華やかな衣装で、4人の舞人が矛や太刀を振りかざして優雅に舞うさまに、会場から盛大な拍手が送られた。
 公演は、照明にも工夫が凝らされ、幻想的な世界を演出。聴衆は、興味深げな表情で演奏に聴き入った。
 今回、初めて演奏会に訪れた長島房子さん(73歳)は「素晴らしい。舞と演奏のリズムがぴったりと合っていた。また来たい」と感想を話した。

▼平鹿雅翠会 【秋田・十文字町の美術研究所で雅楽演奏会】

 〔秋田・田中社友〕平鹿支部の雅楽同好会「平鹿雅翠会」(代表=田中正良・平鹿支部長)は5月11日、十文字町内の美術研究所「デザインパーススタジオさとう工房」3階ホールで演奏会を行った。
 当日は、前町長、現町長をはじめ町内外から集まった大勢の聴衆の前で『五常楽急』『君が代』、舞楽『蘭陵王』などを披露した。

 ★天理雅楽各地の動き
 『天理時報』5月19日号から

▼天理教広島教区「雅広会」
【ひろしまフラワーフェスティバルに出演】

 天理教広島教区は5月3日から5日まで、広島市で開かれた第26回「ひろしまフラワーフェスティバル」に参加。3日は教区雅楽部「雅広会」(会長=田中一之教区長)が、5日は広島教区団鼓笛隊(波多野正道団長)が、それぞれ平和大通 りでのパレードに出演した。
 フェスティバル初日の3日、会場の広島市平和大通り一帯は約70万人の人出でにぎわった。正午から始まったパレードには、66団体、5千600人が出演した。
「雅広会」の楽人37人は、山車の上に設けられた舞台で、平調『越殿楽』と『陪臚』を演奏。沿道からは盛んな拍手が送られた。

▼天理大学雅楽部
【薬師寺で伎楽公演 水谷八重子さんと共演】

 天理大学雅楽部は5月5日、奈良市の薬師寺で開かれた「玄奘三蔵会大祭」に出演。女優の水谷八重子さんと共演し、「三蔵法師 求法の旅」を上演した。
「幻の天平芸能」といわれる伎楽は、聖徳太子の時代に中国大陸から伝わった仮面 舞踏劇。奈良時代には各地の大寺で盛んに演じられたとされる。その後、鎌倉時代に入ってからはほとんど上演されることがなくなっていたが、昭和55年、東大寺大仏殿の昭和大修理落慶法要の際に復元された。
 今回の伎楽「求法の旅」は、『西遊記』でなじみ深い、玄奘三蔵をテーマにしたもの。平成4年に制作され、以降毎年、同寺で上演。雅楽部は初回から演奏・演技を担当している。
 毎回、三蔵法師役には第一線で活躍する俳優らが出演しており、水谷さんとの共演は平成8年以来3回目。舞台は全5段で、観客から大きな拍手が送られた。

 ★附属高校が「教祖御誕生祭 雅楽お供え演奏」
 「波乱いっぱいの演奏会!」(2002.4.17)

 去る4月17日、天理教校附属高校雅楽部による「教祖誕生祭 雅楽お供え演奏会」が同校で開催されました。
 当日は、昨晩からの雨風により準備の段階から難航しました。舞台設営を始めるちょうどそのころ、雨は風を伴なっての横殴りの風雨となって、会場に予定していた、おやさとやかた乾隅棟吹き抜けは、文字通 り風雨の「吹き抜け」となっていました。そこで急きょ、当校七階の講堂に会場を移動するというところから「その波乱」は始まりました。
 会場移動は彼らにとっては大変な作業でした。当雅楽部の目玉である、歴代部員による手作りの「大太鼓・大鉦鼓」は、縮小サイズではあるものの一つひとつのパーツは男性部員が4人がかりで持ち運ぶという代物。近年、女性部員が部員数の半数以上を占めるようになっていたので、作業は遅々として進みません。その予定時間を2時間余りも越してようやく舞台が完成しました。
 そして「いざ、リハーサル」となったときは開場、その時間。結局、立ち位 置の確認もできぬまま、本番を迎えることとなりました。
 しかしながら天候不順と、急な会場変更のため、入場者が心配されましたが、部員の熱意でしょうか、当初の予定数を大きく上回る観客を動員することができました。
 また、今回の演奏会は「管絃(平調:陪臚)・舞楽(抜頭:右方)」と一曲ずつと演目も少なかったのですが万雷の拍手の中、無事に終演しました。部員たちも、準備からのドタバタから見事に一つになって、撤収も終わったときにはすがすがしい笑顔があふれていました。(by MINORU)

 ★天理大雅楽部平成13年度OB会総会
 OB・現役らおよそ50人が参加(2002.3.25)

 さる3月25日、天理大学雅楽部OB会平成13年度総会が、天理市川原城会館で、現役部員、OB会員約50人の参加を得て、盛大に開催されました。
 当日は、司会の泉裕一氏の開会宣言に始まり、全員で昨年12月に出直されたOB会特別 会員の上東道教氏に1分間の黙祷を捧げました。そして佐藤浩司幹事長の「開会の辞」では、「創部50周年記念式典」を来年度中に開催する予定であることが報告され、つづいて大橋一徳副会長の「あいさつ」、さらに現役の雅楽部部長から「本年度活動報告」がなされました。その内容は,機関誌《雅の道》第15号に掲載されています。
 次に、OB会の新入会員となられる方々が、一人ひとり自己紹介を行いました。つづいて参加者全員で〈黄鐘調西王楽破〉を合奏。その準備の間をぬ って、当日参加したOB会員も現役会員に自己紹介を行いました。
 合奏ののち、山口渡事務局長の音頭で乾杯! そして、いよいよ宴も盛り上がります。その後、遅れて参加したOBらの自己紹介も順次行われ、いつにもまして、OBと現役が1つになった雰囲気を持つことができました。
 例によって最後に「天理大学逍遥歌」を円陣になって肩を組み合って唱和し,万歳三唱して閉会いたしました。(by ヤマさん&ishikuraさん)

 ★天理教音楽研究会雅楽部が定期講習会開催
 宮内庁楽師招き定演曲目を練習(2002.3.23、24)

 天理教音楽研究会雅楽部は去る3月23、24の両日、宮内庁楽師(上明彦 氏、豊英秋 氏、大窪永夫 氏)を講師に招き、天理教東愛大教会信者詰所を会場に定期講習会を開催しました。参加者は「おやさと雅楽会」のメンバーも含め合計22名でした。
 この講習会は5月25日に行われる「天理教音楽研究会雅楽部定期演奏会」のための事前講習として毎年開催されています。今回は、管絃「太食調:庶人三臺、輪鼓褌脱」、謡物「催馬楽:席田」、舞楽「高麗雙調:登殿楽」「太食調:太平楽一具」を中心に稽古が行われました。
 受講者は全国各地で雅楽を研鑚し、指導をしている方ばかりですが、宮内庁三先生の指導の前に緊張の面 持ちで受講していました。第1日目は当初、昼から夕方までの予定のところ、時間を延長して午後9時まで管別 稽古が行われましたが、総時間6時間以上もの時間が短く感じられたほどの熱の入りようでした。翌日は午前10時から管別 の後、合奏練習をしました。天理大学雅楽部の学生さんも裏方をはじめ、手伝いにかけつけてくださり、活気ある演奏で全日程を終了しました。
 受講者の評判も「身のある講習会だった。」と好評で、稽古場を清掃後、今後のそれぞれの目標を新たにして、解散となりました。(by minoru)

 ★親里高校雅楽部が春季合宿
 舞楽「大平楽」など中心に練習(2002.3.15〜21)

 親里高校雅楽部は3月15日から21日までの1週間、春季合宿を行いました。同部では例年春に合宿は行ってきませんでしたが、今年は生徒たちのたっての希望で実現の運びとなりました。
 合宿の課題曲は、壱越・平調の曲目全般、朗詠「松根」、舞楽「柳花苑」「大平楽一具」など。部員たちは連日朝9時から夕方6時まで、真剣なまなざしで練習に取り組みました。
 なお、講師には、吉本喜作、北村讓英、山口恒吉おやさと雅楽会会員をはじめ、天理大学雅楽部の部員らがあたりました。(講師の感想が「掲示版」にあり)

 ★天理大学雅楽部が東京公演開催
 2部公演に計1400人が来場(2002.2.16)

 2月16日土曜日、東京・浅草公会堂において、天理大学雅楽部の第27回東京公演が行われました。OBとして伎楽の笛で出演依頼を受け、現役部員と同じ舞台で本番の緊張を分かち合ってきましたのでご報告いたします。
 当日の入場者数は、昼の部が800人余、夜の部が400人余で、合計1200人余と聞きました。
 例年、昼の部のほうがお客さんが多いのですが、とくに今年の昼の部は大盛況で、立ち見のお客様もかなりおられました。楽器ケース持参で明らかに雅楽愛好者と見られる人を始め、それこそ老若男女、客層の幅広さを感じました。小学生くらいの子供連れの親子、都会のセンスに満ち溢れた今時のファッションをした若い女性、熱々のアベック、熟年夫婦、友達グループ、などなど・・・「雅楽ブーム(?)」を反映する状況なのでしょうか?
 とにかく、さまざまな層の方々が演奏会場に足を運んで下さったことはうれしいことだと思いました。天理大学雅楽部東京公演の人気が定着してきたのかな?
 演奏全体の印象としては、源氏物語にちなんだ「相思千年」という今年のテーマ、演出、演奏、その中に、管絃の遊びの楽しさ、笙・篳篥・笛・琴・琵琶の音の優しさ、柔らかさ、暖かさ、舞の華やかさなどが充分に感じられた演奏会ではなかったかと思いました。また「雅楽ファン」が増えたのではないでしょうか? それとも増えたのは源氏ファンかな?(笑)
 現役学生の皆の演奏は、傍目で観ていて「力」の抜けた程よい緊張感を感じるものだったと思いました。あるいは、全体の演出効果 から、そのように錯覚して聞こえたのかもしれません。それとも、優しい声で司会進行役を勤めてくれた紫式部効果 でしょうか(でもやっぱり舞台上の彼らは渾身の力を込めて演奏していたに違いない!)
 彼らの独奏、独唱、合奏、合唱は定員1080人の浅草公会堂に充分によく響いていたように思うし、舞台上で伸び伸びと舞う舞人の姿は客席から大きく華麗に見えました。また舞台への出入り、舞台上の所作は昔の学生のようなロボットっぽい堅さが無くなって自然な感じで良かったかな? と思いました。ん? 今回は暗転が多かったから、出入りは・・・?? とにかく、今年も良かった! と単純に締め括っておきます。 (誉めすぎ? 笑)
(by TANI 2/17記)

 ★天理高校第1部が如月演奏会
 舞楽「埴破」「胡飲酒」ほか(2002.2.17)

 天理高校第一部求道部雅楽班と箏曲班は2月17日、毎年恒例の「如月演奏会」を同校講堂で行いました。当日は雨天にもかかわらず、在校生、同校OB、父兄をはじめ、親里高校雅楽部の生徒たちが会場に詰めかけました。プログラムは以下の通 りです。

 舞楽 高麗壱越調「埴破(はんなり)」
 筝曲 回転木馬
 管絃 壱越調「武徳楽(ぶとくらく)」(1年生のみ)
     休憩
 管絃 双調「鳥急(とりのきゅう)」(2年生のみ)
 筝曲 舞踊曲
 舞楽 壱越調「胡飲酒(こんじゅ)」
(by 中畝 2/17記)

 ★天理大学雅楽が大阪公演開催
 源氏物語「若菜の巻」をテーマに(2002.2.11)

 天理大学雅楽部は2月11日、大阪国際交流センターを会場に、第21回「大阪公演」を開催しました。「想思千年『源氏物語』紅葉賀、若葉の巻より」のテーマのもと、紫式部の登場と共に演奏会は始まりました(プログラムは文末に記載)。
 紫式部が登場するという趣向は、先に行われた天理公演から始まっているものですが、今回は女人舞楽「原笙会」(原笙子主宰)から“本物”の衣装をお借りして、平安美人ぶりが“バージョンアップ”していました。会場の観客も平安美人の魅力にはかなわないと見えて、紫式部が台詞を間違えても笑って許してもらえるという場面 も。
 演奏技術も、演出も、共に「天理公演」より向上しており、観客席もほぼ満杯ということもあって会場はとてもいい雰囲気でした。
 今回の演奏会は、テーマに則してそれぞれの曲に物語性を持たせた演出が施されており、見ていてとても楽しめました。最後は紫式部から、「伝統文化ポーラ地域賞」受賞の報告と、ご支援くださった皆様へのお礼、そして部員一同さらなる精進を観客にお約束し、大拍手の中、演奏会は終了しました。

☆テーマ=「想思千年『源氏物語』紅葉賀、若葉の巻より」
☆曲目=伎楽(ぎがく)「行道(ぎょうどう)」、管絃・太食調「仙遊霞(せんゆうか)」、謡物・催馬楽「青柳(あおやぎ)」、舞楽・高麗壱越調「長保楽(ちょうほうらく)」、盤渉調「青海波(せいがいは)」。 (by 山口 2/15記)

2001年の話題